台風や大雨の気象情報は、こまめにご確認ください。

大型で非常に強い台風10号は、6日から7日にかけて非常に強い勢力を維持して、九州にかなり接近または上陸するおそれがあります。また、台風10号の影響で、西~東日本太平洋側でも、局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降るおそれがあります。
気象情報は定期的に更新されますので、お住まいの地域の最新情報をこまめにご確認ください。

 

雨の強さの目安となるのが「降水量」です。

降水量は、降った雨がどこにも流れ去らずにそのまま溜まった場合の水の深さで、mm(ミリメートル)で表しています。例えば、「1時間で100ミリの降水量」は降った雨がそのままたまった場合、1時間で雨が水深10cmとなるということです。
天気予報でもよく聞く「降水量」ですが、気象庁のウェブページでは、「1時間の雨量」による雨の強さや影響の目安が一覧表となって掲載されています。内容は下記の通りです。
 

雨の強さと降り方 

(参考:気象庁 リーフレット「雨と風(雨と風の階級表)」
 
※スマホの方は、横にスクロールしてご覧ください。

1時間雨量
(mm)
予報用語人の受けるイメージ人への影響屋内
(木造住宅を想定)
屋外の様子車に乗っていて災害発生状況
10以上~
20未満
やや強い雨ザーザーと降る地面からの跳ね返りで足元がぬれる雨の音で話し声が良く聞き取れない地面一面に水たまりができる この程度の雨でも長く続く時は注意が必要
20以上~
30未満
強い雨どしゃ降り傘をさしていてもぬれる寝ている人の半数くらいが雨に気がつくワイパーを速くしても見づらい側溝や下水、小さな川があふれ、小規模の崖崩れが始まる
30以上~
50未満
激しい雨バケツをひっくり返したように降る道路が川のようになる高速走行時、車輪と路面の間に水膜が生じブレーキが効かなくなる(ハイドロプレーニング現象)山崩れ・崖崩れが起きやすくなり危険地帯では避難の準備が必要
都市では下水管から雨水があふれる
50以上~
80未満
非常に
激しい雨
滝のように降る(ゴーゴーと降り続く)傘は全く役に立たなくなる水しぶきであたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなる車の運転は危険都市部では地下室や地下街に雨水が流れ込む場合がある
マンホールから水が噴出する
土石流が起こりやすい
多くの災害が発生する
80以上~猛烈な雨息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感ずる雨による大規模な災害の発生するおそれが強く、厳重な警戒が必要

 

大雨注意報と大雨警報について

注意報は、「災害が発生するおそれのあるとき」に注意を呼びかけて行う予報です。警報は、「重大な災害が発生するおそれのあるとき」に警戒を呼びかけて行う予報です。注意報や警報が出る基準は全国統一ではなく、各市町村で過去データや地域の特性をもとに基準を立てています。上記の降水量も判断材料のひとつです。

大雨注意報 大雨注意報は、大雨による土砂災害や浸水害が発生するおそれがあると予想したときに発表します。雨が止んでも、土砂災害等のおそれが残っている場合には発表を継続します。

大雨警報 大雨警報は、大雨による重大な土砂災害や浸水害が発生するおそれがあると予想したときに発表します。特に警戒すべき事項を標題に明示して「大雨警報(土砂災害)」、「大雨警報(浸水害)」又は「大雨警報(土砂災害、浸水害)」のように発表します。雨が止んでも重大な土砂災害等のおそれが残っている場合には発表を継続します。

大雨特別警報 大雨特別警報は、台風や集中豪雨により数十年に一度の降雨量となる大雨が予想される場合、若しくは、数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により大雨になると予想される場合に発表します。大雨特別警報が発表された場合、重大な土砂災害や浸水害が発生するおそれが著しく大きい状況が予想されます。特に警戒すべき事項を標題に明示して「大雨特別警報(土砂災害)」、「大雨特別警報(浸水害)」又は「大雨特別警報(土砂災害、浸水害)」のように発表します。雨が止んでも重大な土砂災害等のおそれが著しく大きい場合には発表を継続します。

 

お住まいの地域の最新情報をこまめにご確認ください。

注意報や警報は、お住まいの地域の特性や過去のデータをもとに発表されます。短時間でも激しい雨が降ると、想定外の災害に巻き込まれるおそれがあります。警報が出た際、不要な外出や車の運転は、危険な行動になりかねません。車を運転中に大雨に遭遇した場合はできるだけ低い場所を避けて運転する。大雨警報や土砂災害警戒情報が発表された場合は、山などの急な斜面に近づかないようするなど、危険な場所を避け、安全な行動をお願いいたします。